まきた歯科医院

新しい虫歯予防:3DS

新しい虫歯予防3DSとは、虫歯の原因であるミュータンス菌だけを取り除くという画期的な予防システムです。
砂糖の入っているお菓子や飲み物を摂取していても、すべての人のすべての歯にムシ歯が生じるわけではありません。 ムシ歯菌がいない人の場合にはムシ歯は発生しません。ムシ歯菌の量には個人差があります。ムシ歯菌は、幼児期に母親や近親者から感染するといわれています(母子感染)。そして、その時に感染した細菌のパターン(構成比率)は一生変わりません。3DSという新しい予防方法は、ムシ歯菌のいないパターンにつくり変え、ムシ歯の発生を元から断ちます。
ムシ歯の原因菌であるミュータンスレンサ球菌だけを取り除き、無害な細菌のパターンに変えるという画期的な新しい予防システムです。

  1. 細菌検査
    唾液を採取し,お口の中のムシ歯菌の数を調べます。
  2. 準備
    除菌のための準備をします。お口全体の型をとり,リテーナーの準備をします。
  3. 通常のPMTCを行います。
  4. リテーナーにて,抗菌剤・フッ素に塗布を行います。
  5. ホームケア
    自宅にて,ホームケアを実施していただきます。期間は,1週間以上が理想です。
  6. 細菌検査
    除菌効果の確認のため,次回の定期検診の前に唾液を採取しムシ歯菌の数をしらべます。
  7. 定期検査
なぜ、一週間なの?
クリーニングにより、歯の表面をきれいにしても、ムシ歯菌(ストレプトコッカスミュータンスレンサ球菌)は、元の場所に戻ろうとします。
除菌で使用する薬剤(フッ素)は、ムシ歯菌のみの増殖を抑制します。これを1週間続ける事により、歯に害のないムシ歯菌を含まない細菌の膜が歯の表面を覆います。そして、再付着しようとするムシ歯菌に対して、バリヤーの役目をします。この細菌の膜が出来るまで、1週間程度の時間が必要です。このようにして、1度できたこの膜の効果は3~6ヶ月持続し、歯をムシ歯菌から守ります。